そんなことがあってから 一か月ぐらいたった
あれから完全に、Takaちゃんが閉じこもって口をきいてくれなくなったなんていうことがあったのさえ
忘れるほど 仲良し姉弟に戻ってた
Takaちゃんが私の部屋にきて、二人でとりとめもない話を何時間もしていたとき
コンコンって ドアをノックする音が聞こえたの
友達が来る予定もないし、だれだろうって思ってドアを開けたら おめかしして、いつもよりきれいな圭が
目にいっぱい涙ためて立ってた
「どうしたのよ 圭、きょう、さとし先輩とデートだってきのう学校で言ってたじゃない
その格好、デートに行ったのよね?」
「うん 行った でも さとしが・・・ さとしが・・・・ くやしいぃ」って言って私につかまって
大泣きし始めた
「どうしたのよ 何があったのよ」って聞いても 泣き続けてるだけ
「σ(・・*)ぼく 席外そうか」っていって Takaちゃんが立ちあがったら
「ううん お願い Takaちゃんも関係あるからここにいて、お願い」って圭が泣きながら言った
そういわれて、Takaちゃん座りなおした
「ね いったい何があったのよ きのうまで、さとし先輩とは、順調だって、ラブラブ状態だったじゃない」
そう質問してから、しばらく嗚咽が続いてたけど だんだん呼吸が整ってきた圭が
「ねぇ 唯、Takaちゃん 私の服どう思う?」って聞いた
初めて見る服だったけど、圭には似合ってると思ったんで
「いいんじゃない 圭に似合ってるよ」って感想を述べた
Takaちゃんも
「うん 圭ねぇちゃんによく似合ってると思う」って言った
「この服ね 結構高かったんだ バイト代全部つぎ込んで買ったのよ
自分でも気にいってたし、さとしも喜んでくれると思ったから
でもね さとし気に入らなかったみたい
それは しようがないわよね 人それぞれ趣味があるから
でも それ、デートが始まってからずっとぐぢぐぢ言うの><
あんまりずっとぐぢぐぢいうんで、ついカッとしちゃって、いつまで細かいこと言ってるのよ、男らしくない
って言っちゃったら 怒っちゃって」
「喧嘩しちゃったんだ 圭が、せっかく、さとし先輩喜ばそうと思って着て行ったのに」
「それだけならいいわよ 売り言葉に買い言葉で、『女なんて俺のアクセサリーみたいなものなんだから
俺の気に入った装いしていればいいんだ 余計なことするな』 なんて そんなこというのよ><」
「ひどぉおおい」って私がいうのと同時に Takaちゃんが
「あのバカ とうとう本性あらわしやがった」って ぼそっと言った
「なによ Takaちゃん 本性表したって なんでTakaちゃんが知ってるのよ」
「知ってるも何も 付き合う女は美人がいい 自分のアクセサリーになるって言ってたもん圭さんには、惚れてないって」
「ひど~い」
「
お姉ちゃんみたいな美人というより、かわいいタイプは、かわいいなんて、ほめようのないブスにいう言葉だって」
「なんですって!」
「
お姉ちゃんの悪口いうから ついカッとなって・・・」
「そか それで手だしちゃったんだ・・・・ そうならそうと言ってくれればよかったのに」
「言ったよぉ
お姉ちゃんも圭ねえちゃんも聞いてくれなかったんじゃないかぁ><」
「あは^^; そうだったかも Takaちゃん 悪くないのにお仕置きされて さとし先輩に謝らされたから大泣きしたんだ」
「・・・・・・・・・・うん
もういいよ 圭ねえちゃんの前で かっこ悪いこと言わないでよ」